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成年後見

成年後見のデメリット|家族間でトラブルになることもある

    成年後見のデメリット

    成年後見を検討されている人にとって、メリットと同じぐらいデメリットも知りたいのではないでしょうか。

    どんな制度にもメリットとデメリットがあります。
    あるいは、自分にとっては合わない部分かもしれません。

    今回の記事では、法定後見のデメリットについて説明していきます。
    もう一つの後見は『任意後見契約にもデメリットはある』で説明しています。

    目次

    1. 成年後見の申立て費用
    2. 後見人は家庭裁判所が選ぶ
    3. 後見開始後の報酬
    4. 相続対策(資産活用)はできない
    5. 成年後見は途中で止めれない
    6. まとめ

     

    1.成年後見の申立て費用

    成年後見の申立て手続きは無料ではないです。

    申立書に貼る収入印紙や、家庭裁判所に提出する連絡用切手。
    診断書の作成にも費用がかかります。

    鑑定が必要だと家庭裁判所が判断すると、鑑定費用も発生します。
    鑑定費用は5万円~10万円なので安くはないです。

    手続きを専門家に依頼すると、専門家報酬も必要です。

    原則として、申立て費用は申立人の負担ですので、金銭面はデメリットとなります。

    細かい内訳は『成年後見の費用と報酬』で解説しています。

     

    2.後見人は家庭裁判所が選ぶ

    法定後見の後見人は家庭裁判所が選びます。
    成年後見の申立書に後見人候補者を記載することはできますが、家庭裁判所は職権で判断します。

    家族を後見人にするつもりで申立てをしても、選ばれる保障はないです。
    第三者が選ばれたからといって、申立てを取り下げることもできません。

    次の項目で説明していますが、専門家が選ばれると報酬も発生します。

    第三者が後見事務を行うことに拒否反応を示す家族もいますが、後見人を解任するには相当の理由が必要です。
    相性が悪いや気にいらないでは、後見人を解任することはできません。

    家族を後見人にしたい人にとってはデメリットとなります。

    確実に家族を後見人にしたい場合は『任意後見人』もご検討ください。

     

    3.後見開始後の報酬

    後見人に選ばれた人は、家庭裁判所に報酬を請求することができます。
    家族が後見人の場合は請求することは少ないですが、専門家が選ばれた場合は報酬を請求されます。

    後見人の報酬は自由に決めれるのではなく、家庭裁判所が判断します。
    1ヶ月2万円~が目安になり、管理する財産額により増額します。

    専門家が後見人になると1年間で24万円は必要になります。

    後見人に家族が選任された場合でも、後見監督人が付けられることもあります。
    後見監督人は専門家が選任されるので、報酬を請求されます。

    後見監督人の報酬も家庭裁判所が判断します。
    1ヶ月1万円~が目安になり、管理する財産額により増額します。

    後見監督人が付けられると1年間で12万円は必要です。

    後見開始後の報酬は本人の財産から支払われるのですが、財産が減ることをデメリットと感じる人もいます。

     

    4.相続対策(資産活用)はできない

    成年後見制度の目的は、あくまでも本人の財産を維持・管理することです。
    そのため、本人の財産を減らす行為が難しくなります。

    相続対策としての生前贈与や不動産の購入等では、家庭裁判所から許可を得ることは難しいでしょう。

    減らす行為とは少し違うのですが、資産活用をして増やす行為も難しいです。。
    なぜなら、資産活用には必ずリスクが存在するので、本人の財産を維持するという成年後見の目的には合わないからです。

    すべての人に当てはまるわけではないですが、本人の財産内容によってはデメリットとなります。

     

    5.成年後見は途中で止めれない

    成年後見は本人を保護するための制度なので、家族の意思で止めることはできないです。
    基本的に、一度スタートした後見は、本人が亡くなるまで続きます。

    例外は、本人の判断能力が回復したときですが、可能性としては低いです。

    かつては、不動産取引や遺産分割協議のためだけに、後見を利用できると思っている人もいました。
    申立ての動機となった出来事が終了しても、後見は終了しないのでトラブルも実際に起きていたそうです。

    家庭裁判所に申立てをする際に必ず説明を受けます。
    *以前も説明をしていましたが、現在の方が確認してくる回数が多いです。

    後見を途中で止めることできないというのは、家族からするとデメリットと感じるかもしれません。

     

    6.まとめ

    どんな制度にもデメリットはありますので、成年後見にもデメリットと感じる部分はあります。

    • 成年後見の申立て費用
    • 後見人を自由に選べない
    • 後見人の報酬
    • 相続対策はできない
    • 途中で止めることは難しい

    上記のすべてがデメリットになるわけではないですが、本人の財産や家族構成によってはデメリットになり得ます。
    あるいは、申立てをする人は問題なくても、他の家族には問題と感じる部分もあります。

    何かを利用する場合は、良い面だけではなく悪い面も知っておく必要があります。
    成年後見を検討されている方は、デメリットについても家族間で確認しておいてください。

    もう一つの後見である任意後見との違いは『法定後見と任意後見の違い』において、5つの項目で比較していますのでお読みください。

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