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【寡婦年金がもらえない】受け取れないケースを4つに分けて説明

寡婦年金がもらえない
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寡婦年金は常にもらえるわけではなく、受け取れないケースもあります。

  • 妻以外の遺族はもらえない
  • 停止期間中はもらえない
  • 受給権が消滅するともらえない
  • 請求しないともらえない

亡くなった人の妻であっても、支給要件を満たさなければもらえません。

妻が支給要件を満たしていても、支給停止期間中や受給権が消滅した場合はもらえません。

今回の記事では、寡婦年金がもらえないケースについて説明しているので、あなたが該当していないかかく

1.妻以外は寡婦年金がもらえない

寡婦年金は支給要件を満たさないともらえない

寡婦年金がもらえないケース1つ目は、遺族が妻以外の場合です。

寡婦年金を受け取れるのは、亡くなった人の妻だけです。妻以外の遺族は寡婦年金をもらえません。

1-1.夫や子どもは寡婦年金の受取人ではない

寡婦年金の受取人は妻だけ

遺族基礎年金や遺族厚生年金については、夫や子も受取人になれます。

ですが、寡婦年金の受取人は、「寡婦」という言葉のとおり妻だけです。
※妻には事実上の妻も含みます。

亡くなった人に妻がいなければ、寡婦年金をもらえる人は存在しません。妻がいないからといって、子が代わりに受け取れるわけではありません。

1-2.妻も無条件では寡婦年金を受け取れない

寡婦年金の支給要件は5つ

寡婦年金を受け取れるのは妻だけです。

ただし、妻に関しても無条件で寡婦年金をもらえるわけではなく、複数の支給要件を満たす必要があります。

  • 夫に第1号被保険者として納付期間が10年以上
  • 夫が老齢基礎年金または障害基礎年金を未受給
  • 夫に生計を維持されていた
  • 婚姻関係が継続して10年以上
  • 夫の死亡時に妻が65歳未満

上記の支給要件をすべて満たさなければ、妻であっても寡婦年金はもらえません。

支給要件の詳しい説明は、下記の記事を参考にしてください。

 

2.停止期間中は寡婦年金がもらえない

支給停止期間中は寡婦年金がもらえない

寡婦年金がもらえないケース2つ目は、停止期間中の場合です。

妻が支給要件を満たしていても、停止期間中は寡婦年金がもらえません。

2-1.寡婦年金は妻が60歳未満の間はもらえない

寡婦年金の支給期間は、妻が60歳から65歳までの間です。

そのため、受給権の取得時に妻が60歳未満であれば、60歳になるまで寡婦年金がもらえません。

例えば、妻が40歳で寡婦年金の受給権を取得した場合、支給まで20年待つ必要があります。

寡婦年金は60歳になるまで支給停止

ただし、他の要件により支給が停止されていると、60歳になっても寡婦年金はもらえないです。

2-2.妻が他の年金を受給中はもらえない

寡婦年金には年齢要件以外にも複数の停止要件があり、一つでも該当すると寡婦年金は支給停止です。

  • 遺族基礎年金を受給中
  • 遺族厚生年金を受給中
  • 遺族補償による6年間の停止

妻が遺族基礎年金や遺族厚生年金を受給中は、寡婦年金の支給が停止されます。

夫が業務上死亡した場合、妻に遺族補償が行われます。ただし、死亡から6年間は寡婦年金がもらえません。

 

3.受給権が消滅すると寡婦年金はもらえない

寡婦年金は受給権が消滅するともらえない

寡婦年金がもらえないケース3つ目は、受給権が消滅した場合です。

妻に寡婦年金の受給権があっても、消滅すると寡婦年金はもらえません。

3-1.受給年数に関わらず65歳到達で終了

受給開始の年齢によって、寡婦年金を受給できる年数が違います。

なぜなら、寡婦年金の支給期間は、60歳から65歳までと決まっているからです。

たとえ寡婦年金の受給開始が64歳だったとしても、妻が65歳に達すると寡婦年金はもらえません。

ちなみに、夫が亡くなった時点で妻の年齢が65歳以上だと、寡婦年金の支給要件を満たせません。

3-2.妻の死亡や再婚等によっても受給権は消滅

妻が65歳に達する前であっても、寡婦年金の受給権が消滅するケースはあります。

  • 妻が亡くなる
  • 妻が再婚する
  • 妻が養子になる
  • 妻が老齢基礎年金を繰上げ受給

上記に一つでも該当すると、寡婦年金の受給権は65歳前でも消滅します。

注意が必要なのは、妻が60歳代前半に老齢基礎年金の繰上げ受給する場合です。気付かずに請求すると、寡婦年金の受給権が消滅します。

 

4.寡婦年金は請求しなければもらえない

寡婦年金は請求しないともらえない

寡婦年金がもらえないケース4つ目は、請求していない場合です。

亡くなった人の妻が寡婦年金の受給権を取得しても、請求しなければもらえません。

寡婦年金をもらうには、年金請求書(国民年金寡婦年金)に必要事項を記入して、市区町村役場の窓口に提出する必要があります。

年金請求書は市区町村役場や年金事務所等で取得できます。

請求書を取得する際には、添付書類についても確認してください。寡婦年金を請求するには、複数の書類(住民票や所得証明書等)も必要になるからです。

妻に寡婦年金を受給する権利があっても、請求しなければもらえないので、忘れずに請求しましょう。

 

5.まとめ

今回の記事では「寡婦年金がもらえないケース」について説明しました。

寡婦年金がもらえないケースは、4つに分けることができます。

  • 妻以外の遺族はもらえない
  • 停止期間中はもらえない
  • 受給権が消滅するともらえない
  • 請求しないともらえない

妻以外の遺族は寡婦年金がもらえません。ただし、妻に関しても支給要件を満たす必要があります。

妻が寡婦年金の受給権を取得しても、支給停止期間はもらえません。また、受給権が消滅した場合も、寡婦年金はもらえません。

寡婦年金は請求しなければもらえないので、忘れずに請求してください。