亡くなった人が契約していたサブスクを把握していますか。
サブスク契約のほとんどは自動更新なので、解約しなければ料金を請求されます。
ただし、解約するためには、契約していたサブスクを見つける必要があります。一括で見つける方法は無いので、クレジットカードや口座の履歴を調べて探します。
今回の記事では、相続人とサブスクの解約について説明しているので、相続手続の参考にしてください。
目次
1.契約者が死亡してもサブスクは解約されない
サブスク(サブスクリプション)の利用者は増えているので、亡くなった人がサブスクを利用していたかもしれません。
- サブスク
- 月額課金や定額制で契約するサービスのこと
動画や音楽のサブスク以外にも、食事や車・バイクなどのサブスクもあります。
サブスクは便利なのですが、契約者が亡くなっても契約が解約されない点が問題です。
正確にいえば、契約相手(サービスの提供元)が、契約者の死亡を知る仕組みが無いので、死亡しても契約は解約されません。
そして、ほとんどのサブスクは自動更新なので、契約者が亡くなっても契約は更新され続けます。
契約の自動更新を止めるなら、家族(相続人)が契約を解約しましょう。
ただし、サブスクを解約するうえで困るのは、亡くなった人が契約していたサブスクが分からないことです。
2.相続人がサブスクを見つけて解約する手順
亡くなった人が契約していたサブスクが分かるなら、連絡して解約手続きを進めましょう。
問題は、契約していたサブスクが分からない場合です。
現時点では、亡くなった人のサブスク契約を、一括で見つける方法はありません。一つ一つ調べて解約するしかないです。
2-1.調べて分かるサブスクから解約していく
まずは、亡くなった人の残した情報から、契約していたサブスクを探していきます。
預貯金口座の履歴やクレジットカードの明細などから、サブスクを見つけることも可能です。
判明したサブスクから順番に解約していきましょう。
注意クラウドサービスに情報が残されている可能性もあるので、解約する前に内容を確認してください。
2-2.サブスクの支払方法を止めて様子を見る
サブスクの支払い方法は、「クレジット払い」または「口座引き落とし」がほとんどです。
ですので、クレジットカードの退会や口座の凍結(解約)をすると、サブスクの支払いはできなくなります。
ただし、サブスクの支払いを止めても、サービス元の会社に死亡が伝わるわけではありません。
単純に支払いを滞納しているだけなので、サービス元の会社から書面で請求が届くはずです。書面が届いたら解約の手続きをしてください。
ちなみに、すぐにクレジットカードや口座を止めると、契約していたサブスクだけでなく、他の情報を調べるのも難しくなります。ある程度調べてから止めた方が安全です。
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2-3.サブスクが年払いだと気付くのも遅くなる
亡くなった人の契約していたサブスクが年払いだと、気付くのも遅くなりやすいです。
なぜかというと、サブスクが年払いであれば、料金が滞納になるのも時間がかかるからです。
例えば、3月1日に年払いして、4月1日に亡くなったとします。
亡くなった人のクレジットカードや口座を止めても、次の年の3月1日までは支払日が来ません。早くても次の年の3月1日以降でなければ、サービス元の会社から書面は届かないでしょう
亡くなって1年以上経過してから、サブスクの請求が届くこともあるので、書面が届いたら忘れずに確認してください。
3.相続対策によりサブスクの解約も楽になる
世の中にサブスクというサービスがある限り、相続人がサブスクを解約する機会は発生します。
ですので、相続人が解約しやすいように、契約者も前もって対策を立てましょう。
- サブスク契約を減らす
- 支払い方法を一つに集約する
- サブスク契約をリスト化しておく
サブスク契約を減らせるなら、相続人の解約手続きも減ります。
また、サブスク契約の支払い方法を一つに集約しておけば、相続人が調べやすいでしょう。
一番簡単なのは、契約しているサブスクをリストにしておくことです。相続人がリストを見て分かるのであれば、わざわざ調べる手間も省けます。
自分が契約しているサブスクを把握していない人は多いので、一度しっかりと確認しておいてください。
4.さいごに
今回の記事では「相続人とサブスクの解約」について説明しました。
サブスクの利用者は増えているので、亡くなった人がサブスクを利用していた可能性もあります。
サブスク契約を解約するには、相続人が解約手続きをする必要があります。
亡くなった人のクレジットカードや口座履歴を調べたり、パソコンやスマホに保存されている情報から調べます。
サブスクを一括で解約する仕組みは無いので、一つ一つ解約していきましょう。