専門家は口をそろえて、「不動産の共有は避けてください」と言います。
よほどの例外に該当しない限り、不動産の共有を勧める専門家はいません。
本来であれば、不動産の所有者が遺言書で取得者を決めておくや、相続開始後に遺産分割協議を直ぐに行うなどして、不動産の共有は避けなければなりません。
ですが、さまざまな理由により、不動産が共有状態になり困っている人も多いです。
- 自分が亡くなった後で子どもに迷惑をかけたくない
- 不動産が古くなったので処分したい
- 相続登記が義務化されるので解決したい
- これ以上共有者が増える前に何とかしたい
不動産の共有状態を解消したいと思ったら、後回しにせず行動しましょう。
不動産の共有状態を解消するための手続き
不動産の共有状態を解消するには、複数の方法を使用する必要があります。
以下は、主な手続きです。
- 遺産分割協議
- 共有持分贈与
- 共有持分売却
- 共有物分割請求
- 不在者財産管理人の選任
- 相続財産清算人の選任
- 相続放棄
- 失踪宣告
- 所在等不明共有者持分取得
上記の手続きに加えて、相続登記と持分移転登記も使用します。
共有者の人数や状態、不動産の持分割合や評価額によって、使用する方法が変わります。
不動産の共有状態はなぜ放置されるのか?
不動産の共有者に訊ねると、ほとんどの人は一刻も早く共有状態を解消したいと答えます。
では、なぜ共有状態は放置されるのでしょうか?
私が相談を受けた事例を分析すると、以下の3つになります。
- 不動産が共有状態だと知らなかった
- 共有状態の解消方法が分からない
- 不動産は要らないし面倒な手続きもしたくない
1つ目と2つ目に関しては、専門家に相談することで解決する可能性が高いです。
問題は3つ目になります。不動産は要らないし面倒な手続きもしたくない共有者がいると、共有状態を解消するのが難しくなります。
できる限り面倒な手続きを省くと、不動産の共有状態を解消しやすいです。
ほとんどの共有者は不動産持分を欲しがらない
意外かもしれませんが、ほとんどの共有者は不動産持分を欲しがりません。
よほど不動産に価値があるか、共有者同士の仲が悪くて嫌がらせでもしない限り、不動産持分を欲しがる共有者はいません。
こちら側(不動産の持分を集める側)が丁寧に説明して、手続き費用等を負担すれば解決できることがほとんどです。
どうしても解決できない場合のみ、最終手段である共有物分割請求訴訟を検討します。
不動産の共有解消に関する相談の流れ
簡単にですが、私が共有解消の相談を受けた際の流れについて説明します。
まずは、相談者の希望を確認します。
不動産を自分の単独所有にしたいのか、それとも共有状態から抜けたいのか。
同じ共有の解消でも、目指すゴールは人それぞれです。
不動産の共有者を確認します。
相続登記を長期間放置しているケースでは、相談者が気付いていない共有者も存在するからです。
共有者の考え(希望)を確認します。
全員が共有解消に同意してくれるなら、必要な書面を用意するだけです。
勘違いされる人も多いのですが、全員同時に共有を解消しなくても問題ありません。
まずは、共有解消に協力してくれる人から、共有解消の手続きを進めます。
共有解消に協力しない共有者が残るので、どういう対応するのか考えます。
裁判まで起こすのであれば、共有の解消はできます。
上記は一般的なケースなので、事情によって変わります。
相続の専門家(司法書士)として
不動産の共有状態を解消しようと思ったが、手間がかかると知り諦める人もいます。
ただし、共有状態を放置する期間が長くなれば、それだけ解消する手間も増えます。
少しでも共有状態を解消したいと思う気持ちがあれば、無料相談をご利用ください。相談しないうちに諦めるのは早いです。
みかち司法書士事務所は開業当初より、相続専門で依頼を受けております。
不動産の共有状態は長期間になるほど解決するのが大変なので、できる限り早めに解消することをお勧めします。
不動産の共有解消については、初回60分無料相談になるのでお気軽にお問い合わせください。
相続専門の司法書士が全力で疑問にお答えします。
みかち司法書士事務所
受付時間|8:00~20:00
※土・日・祝も受付しています
司法書士の小嶋(こじま)が担当します
ご相談中など出られない場合には、折り返しご連絡いたします。
申込フォームは24時間365日対応なので、ご希望の時間をご記入ください。折り返しご連絡いたします。
よくあるご質問
- 共有解消の費用はどのぐらいでしょうか?
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分かりません。共有者の人数や共有持分の取得方法、共有者の協力の度合いによって手続費用は違います。
まずは、無料相談をご利用ください。 - まずは何をするのでしょうか?
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手紙等により共有者の気持ちを確認します。
一般的に、共有状態を続けたい人は少ないです。 - 私の代わりに共有者と交渉してくれますか?
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交渉の代理をすることはできません。
どうしても代理人が必要であれば、弁護士に依頼する必要があります。 - 共有者が何人いるか不明でも大丈夫ですか?
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大丈夫です。事情を聞いたい後で相続人の人数も確認します。
- 遠方在住ですが、相談可能でしょうか?
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どこに住んでいても、相談に乗ることは可能です。
アドバイスだけ聞いて、近所の専門家に具体的な依頼をする人もいます。 - 相談したら解決できますか?
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費用も方法も問わないのであれば、共有の解消は法律上可能です。