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同性婚と住宅ローン|高い買い物をする前にパートナーと勉強

同性カップルの住宅ローン
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同性カップルが不動産を購入する際は、どちらか1人が単独で購入することが当たり前でした。
なぜなら、収入合算やペアローンが同性カップルでは使えなかったからです。

ですが、同性カップルで住宅ローンを組める銀行も、少しずつですが増えています。2人で不動産について話し合う機会も多くなるでしょう。

いきなり本格的な住宅ローンの記事を読んでも、税金や利率の説明ばかりで難しいと思います。

今回は、住宅ローンについての簡単な記事を作成したので、勉強の手始めとして参考にしてください。

目次

  1. 住宅ローンとは
    1. 抵当権を設定する理由
    2. 団体信用生命保険は義務
  2. 収入合算で融資額が増える
    1. パートナーの収入も合算して計算
    2. 契約者は1人なので対策は必要
  3. ペアローンは2人で契約
    1. 契約が2つになる
    2. 共有名義になるので相続対策は必須
  4. 住宅ローンの注意点を確認
    1. 住宅ローンには審査がある
    2. 必要書類の準備に費用が発生
    3. 借入額には気を付けよう
  5. さいごに

1.住宅ローンとは

住宅ローンとは、住宅の購入を目的とする資金を、金融機関(銀行等)から借りることです。

一般的には、購入する不動産に金融機関が第1順位の抵当権を設定します。

1‐1.抵当権を設定する理由

以下は抵当権設定の流れです。

抵当権設定
①②③は同時に行います

金融機関が抵当権を設定する理由は、借りたお金を返せなくなる人もいるからです。返済できなくなった場合は、不動産を競売にかけて落札代金から回収します。

住宅ローンで不動産を購入する際は、抵当権設定登記の費用も発生します。

不動産登記については『同性婚に関係する不動産登記|登録免許税は地味に高額』をご覧ください。

1‐2.団体信用生命保険は義務

基本的に、住宅ローン契約をする際は、団体信用生命保険に加入することが義務付けられています。

団体信用生命保険に加入することで、契約者が住宅ローンを支払い終える前に亡くなっても、生命保険金で支払えるようになっています。

 

2.収入合算で融資額が増える

住宅ローンを申し込む人の収入に同性パートナーの収入も合算します。合算金額を元に融資額を決めます。

収入合算で契約

同性パートナーは連帯保証人になります。

連帯保証人
主債務者が借りたお金を返済しない場合に、代わりに返済することを約束した人のこと

収入を合算しても契約するのは1人なので、購入した不動産は単独名義です。

2-1.パートナーの収入も合算して計算

自分だけの収入ではなく同性パートナーの収入も合算して、金融機関からお金を借りることができます。収入が増えることになるので、借りれる金額も増えることになります。

借りれる金額が増えることにより、購入不動産の選択肢も増えます。

同性パートナーの合算できる収入は金融機関ごとに違いがあります。

2-2.契約者は1人なので対策が必要

契約者は自分だけなので、団体信用生命保険も自分が亡くなった場合だけです。
したがって、同性パートナーが亡くなった場合に、支払いが厳しくなる恐れがあります。

同性パートナーは別で生命保険に加入する等の対策は必要です。
*生命保険金の受取人を住宅ローンの契約者にしておく。

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3.ペアローンは2人で契約

それぞれが銀行からお金を借りて、2人で不動産を購入します。

ペアローンで契約

お互いが連帯保証人になります。

2人で不動産を購入するので、不動産名義は共有名義になります。

3-1.契約が2つになる

契約が2つになることで、メリット・デメリットがそれぞれ発生します。

主なメリットは以下です。

  • 2人とも団体信用生命保険契約を結べる
  • 2人とも住宅ローン控除が適用される
  • 1人で借りる金額が低くなりやすい

主なデメリットは以下です。

  • 2人とも審査に通る必要がある
  • 手数料や費用が2契約分発生する

3-2.共有名義になるので相続対策は必須

不動産を購入すると共有名義になるので、遺言書等の相続対策は必須となります。

相続対策をする前に亡くなってしまうと、亡くなった人の法定相続人と不動産を共有することになります。

 

4.住宅ローンの注意点を確認

同性カップルが住宅ローンを組む際の注意点です。

4-1.住宅ローンには審査がある

住宅ローンには審査があるので、必ず計画通りに進むわけではないです。

ペアローンの予定が収入合算になることもあります。
当然、支払い計画も変わってくるので、同性パートナーと確認し合うことが重要です。

4-2.必要書類の準備に費用が発生

銀行によっては、「任意後見契約書」や「合意契約に係る公正証書」が必要書類になっています。
作成されていない場合は別に費用が発生します。

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4-3.借入額には気を付けよう

収入合算とペアローンどちらの場合も、借りすぎには注意が必要です。不必要に高額な不動産を購入すると、後々支払いが厳しくなります。

多く借りれば返済も長期間になるので、不測の事態も起こりやすくなります。

 

5.さいごに

同性カップルで住宅ローンを組める銀行もあります。今までは、選択肢に入らなかった不動産を購入することもできます。

不動産を購入する際には、抵当権や団体信用生命保険など聞きなれない言葉も出てきます。基本的なことだけでも理解しておくと役立ちます。

収入合算とペアローンの大きな違いは収入合算は契約が1つで、ペアローンは契約が2つです。

不動産は購入するのも大変ですが、同性パートナーに残すのも大変です。購入したら必ず残す対策をしてください。

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